マウスジグラーとは?テレワーク中のサボりを防ぐツール紹介
- FuvaBrain
- 15 時間前
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日本でも作業ログを取得することが一般化してきており、テレワーク中のサボりを防止する企業が増えてきました。しかし、そんな作業ログを欺く「マウスジグラー」が現在流行しています。
マウスジグラーとは、PCのマウスカーソルを自動的に動かすガジェット、ソフトウェアのことを指します。
業務を行っているように見せかけるこのマウスジグラーの存在が、組織の生産性や信頼に影響を及ぼすリスクとなっています。
この記事では、マウスジグラーの基本的な仕組みや検出方法、そしてこうしたサボりを防止するために有効な対策ツール『Eye“247” Work Smart Cloud』について詳しく解説します。
目次
主なマウスジグラーのタイプ
入力パターンの解析
USBデバイスの監視
アクティビティログの監視
マウスジグラーを使ったサボりを防ぐ『Eye“247” Work Smart Cloud』
ログ取得の仕方が違う
禁止ソフトウェアの設定が可能
作業量をヒートマップ表示
■マウスジグラーとは
マウスジグラーとは、PCのマウスカーソルを自動で動かすことで、システムに「使用中」と認識させる装置またはソフトウェアのことを指します。これにより、業務中でなくても「離席していない」状態を装うことができるため、特にテレワーク環境において注目されています。
物理的なUSB接続型のマウスジグラーと、ソフトウェアとして動作するマウスジグラーの2種類が存在し、どちらも一定間隔でマウスを微細に動かすことで、スリープモードの回避やステータス表示の「オンライン」維持を目的としています。
USBに挿して簡単に使うことができるマウスジグラーは、価格もネット通販で1,000円~3,000円程度と簡単に購入が可能です。某大手通販サイトでも、過去1ヶ月で300点以上購入された実績もあります。
■マウスジグラーの仕組み
マウスジグラーは、人がマウスを操作していなくても、マウスカーソルにわずかな動きを加えることでPCに入力があると錯覚させる仕組みです。これにより、パソコンのロック画面への移行や離席ステータス表示を回避することが可能になります。
主なマウスジグラーのタイプ
物理型(USBタイプ):USBポートに挿すと自動で動作し、OSに干渉しないのが特徴。
ソフトウェア型:インストールして設定を行うことで、マウスカーソルに自動的な移動を加えるプログラム。
一見便利なツールに思われがちですが、業務時間中に使用することで実際には作業をしていないにも関わらず、勤務しているように見せかけることができてしまうため、企業の生産性や信頼性に重大な影響を与える可能性があります。
■マウスジグラーを使ってサボる人が増えています
テレワークの普及とともに、「見た目上は働いているように見せかける」ためにマウスジグラーを使うケースが急増しています。特にフルリモートや出社が少ない企業では、従業員が本当に業務を行っているかを把握する手段が限られており、マウスジグラーによる“勤務の偽装”は見抜きにくい課題です。
例えば、チャットツールで「オンライン」の表示が続いていても、実際にはマウスジグラーだけが動作している状態で業務が停滞していることもあります。これにより、プロジェクトの進行が遅れ、他のメンバーの業務負担が増えるといった弊害も生まれています。
こうしたリスクを未然に防ぐには、マウスジグラーに頼るような不正行動を早期に発見できる体制が重要です。
■マウスジグラーの検出方法

企業がマウスジグラーの使用を検出するためには、いくつかの手法を組み合わせる必要があります。単に画面上の動きだけを監視していても、マウスジグラーのように巧妙に“使用中”を装うツールを見抜くのは困難です。そのため、より高度なログ分析や周辺機器の監視、操作傾向の異常値検出といった多角的なアプローチが求められます。
以下に具体的な検出方法を紹介します。
入力パターンの解析
通常のマウス操作と、マウスジグラーによる微細な動きには明確な差異があります。
人間が操作している場合、カーソルの動きには個人差があり、作業内容によって動き方や停止時間にばらつきが見られます。たとえば、資料作成中には一時的に動きが止まり、ファイルを切り替えるタイミングで急に動き出すなどの自然な変化があります。
一方で、マウスジグラーは機械的に設定された一定間隔でマウスカーソルを動かすため、カーソルの動きに不自然な規則性が見られます。具体的には、毎分同じ距離・同じ方向にわずかに動かすだけの操作が何時間も続くといった挙動です。また、マウスの移動はあるにもかかわらず、キーボードの入力やファイル操作、アプリの切り替えといった他の操作がまったく行われていない場合も、ジグラーの使用が強く疑われるポイントとなります。
こうした入力パターンの分析により、実際に業務を遂行しているユーザーと、マウスジグラーで活動を装っているユーザーを識別することが可能になります。
USBデバイスの監視
USBタイプのマウスジグラーはデバイスとして認識されることが多いため、USBポートへの接続履歴を管理することで検知が可能です。
USBタイプのマウスジグラーは、物理的なハードウェアとしてPCに接続されるため、一般的にOSからは入力デバイスまたはUSB-HID(Human Interface Device)として認識されます。このため、企業のIT管理者やセキュリティチームは、USBポートに接続された機器のログを定期的に取得・監視することで、マウスジグラーのような不正なデバイスを検知することが可能です。
たとえば、USB監視ソフトウェアやエンドポイント管理システムを導入すれば、「どの端末に、いつ、どのようなUSBデバイスが接続されたか」の履歴を記録できます。マウスジグラーの多くは機種名や製造情報が不明確、または「Unknown Device」として表示される場合があり、こうした不審な接続情報をもとにアラートを設定することで、早期の検出と対処が可能となります。
さらに、USBデバイスのホワイトリスト化(許可された機器のみ使用可能にする)や、社内ポリシーに基づいた使用制限を実施することで、マウスジグラーの使用を事前に防ぐことも効果的です。
アクティビティログの監視
PC操作ログ、アプリ使用状況、業務ファイルへのアクセス履歴、Webブラウザの利用ログ、印刷履歴、さらには入力デバイスのアクティビティなど、複数の操作情報を組み合わせて分析することで、マウスジグラーによる不正行為の兆候を高精度で検出できます。
たとえば、マウスだけが一定間隔で動いているにもかかわらず、1時間以上にわたってアプリケーションの切り替えやキーボード入力がまったく記録されていない場合、その行動は極めて不自然です。また、特定の時間帯だけ操作ログが突出して少ない、あるいは特定のアプリしか使われていない場合なども、勤務実態に疑念が生じるポイントです。
このように、1つのログ情報だけでなく、多角的な視点でアクティビティを分析することで、「作業をしているように見えるだけの状態」から「本当に作業している状態」かどうかを判断することが可能になります。IT管理者は、これらのデータをもとに、従業員の勤務実態を客観的かつ正確に把握し、適切な対応を行うことが求められます。
■マウスジグラーを使ったサボりを防ぐ『Eye“247” Work Smart Cloud』
マウスジグラーによる“見せかけの勤務”は、チームの生産性を下げるだけでなく、組織全体の評価や信頼にも悪影響を及ぼします。そこで効果的なのが、『Eye“247” Work Smart Cloud』です。
『Eye“247” Work Smart Cloud 』は、社員のPC操作を多角的に分析し、「作業しているフリ」を高度に検出できます。マウス操作だけでなく、アプリケーションの使用状況やファイル操作、ログイン時間、アクティブ時間など多面的なデータを組み合わせて正確にモニタリングが可能です。
管理者は“見た目”に惑わされることなく、本当に生産的な働き方をしているかどうかを客観的に判断することができるため、テレワーク時代の信頼ベースのマネジメントに最適です。
『Eye“247” Work Smart Cloud』 は、単純なマウスやキーボードの入力検知だけではなく、従業員の業務に直結する複数の操作情報をリアルタイムで詳細に記録・分析できるクラウド型の業務可視化ツールです。具体的には、アクティブウィンドウ(現在操作しているアプリケーション)の情報、起動されているソフトウェアの名称とその使用時間、ファイルのアクセス履歴や操作ログ、さらにWebブラウザで開かれたサイトの履歴までを正確に把握します。これにより、マウスジグラーのようにマウス操作だけを装っているケースでも、不自然なログの偏りから行動の実態を把握することができます。
たとえば、資料作成の業務であれば、PowerPointやWordの操作履歴が頻繁に現れるはずですが、マウスだけが動いていてアプリケーションの利用履歴に変化がない場合は、実際には業務が進んでいない可能性が高いと判断できます。また、業務と関係のないWebサイトの長時間閲覧や、操作の偏りが明らかになった場合、サボりや非効率な業務習慣を早期に特定することが可能です。
『Eye“247” Work Smart Cloud』は、このような多面的な情報を一元的に収集・可視化することで、「表面的な稼働」ではなく「実質的な業務内容」に着目した働き方の分析を支援します。マウスジグラーのような偽装工作も、こうした詳細なログの相関分析により高精度で検出可能となり、公平かつ信頼性のある労務管理を実現します。
『Eye“247” Work Smart Cloud』 は、禁止ソフトウェアの設定が可能です。
管理者が謎のソフトウェアが動いているのを確認後、使われているソフトウェアがどんなものなのかを調べ、マウスジグラーであると判断できた場合、該当のソフトウェアを社内全体で禁止することができます。
それにより、マウスジグラーのソフトウェアを使用していた従業員を全員検挙することができ、マウスジグラーの使用を不能にし、また同時に、今後マウスジグラーのソフトウェアを使う従業員への抑止力にもなります。
一時間のうちに、それぞれどれだけ作業量があったのかをヒートマップで可視化します。
ユーザーごとの稼働状況をヒートマップ形式で表示できる機能により、1日・1週間・1カ月単位で作業時間の濃淡を視覚的に確認できます。ヒートマップは、色の濃淡を通じてユーザーのアクティビティを直感的に把握できるため、管理者は個別のログを一つずつ確認せずとも、全体の傾向を短時間で判断できます。これにより、不自然な「常時稼働」や「長時間非アクティブ」といった異常パターンを一目で把握できるため、サボりを検出することができます。
たとえば、ある社員が9時から18時まで常にアクティブと記録されているにもかかわらず、実際にはマウスジグラーによる不正稼働であった場合、その稼働の均一性や操作内容の偏りがヒートマップ上に現れます。また、業務の繁閑や部署ごとの傾向も比較可能なため、部門別のリソース配分の見直しや個人の業務過多・過少のバランス調整にも役立ちます。
■まとめ
マウスジグラーは一見便利なツールに見えるかもしれませんが、企業の管理体制や信頼を揺るがす存在でもあります。特にテレワークが常態化した現代においては、その検出と対策が企業の健全な運営に直結します。
『Eye“247” Work Smart Cloud』のような多角的な業務可視化ツールを活用することで、見せかけではない「実質的な働き方改革」が可能となります。テレワークでマウスジグラーを使ったサボりに悩みを抱えている方は、ぜひこうしたツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。