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フリーWi-Fiリスク5選!企業のデータを守る情報漏洩対策ガイド

  • FuvaBrain
  • 3 日前
  • 読了時間: 8分

更新日:1 日前


フリーWi-Fiリスク5選!企業のデータを守る情報漏洩対策ガイド

近年、外出先や公共の場で手軽にインターネットに接続できるフリーWi-Fiが普及していますが、その利便性の裏に潜むリスクを正しく理解している企業はまだ多くありません。特に、業務でノートPCやモバイル端末を利用する機会が多い企業にとって、従業員が不用意にフリーWi-Fiへ接続することは、情報漏洩やマルウェア感染といった重大なトラブルを引き起こしかねません。


この記事では、フリーWi-Fiに潜む具体的なリスクや発生しやすいトラブル事例を紹介しつつ、企業が取るべきセキュリティ対策や管理ポイントについてわかりやすく解説します。社内セキュリティにおけるWi-Fiに関してのチェックリストも用意しましたので、自社のセキュリティ状況も一緒に確認してみてください。

目次

■フリーWi-Fiの使用で起こるトラブル事例

近年、カフェや駅、空港などで誰でも簡単に利用できるフリーWi-Fiが増えています。しかし、その利便性の裏には深刻なセキュリティリスクが潜んでいます。たとえば、ある企業の営業担当者が外出先でフリーWi-Fiに接続し、社内システムへアクセスしたところ、通信内容が盗聴され、クライアントとの重要な契約情報が第三者に漏洩してしまいました。また、偽のWi-Fiスポットに接続したことで、端末がマルウェアに感染し、社内ネットワークに被害が拡大したケースも報告されています。



■フリーWi-Fiのリスク5選

フリーWi-Fiには便利さと引き換えに見逃せないセキュリティ上の問題が多数潜んでいます。企業の情報管理担当者やシステム管理者が特に注意すべき代表的な5つのリスクを具体的に紹介します。これらのリスクを理解し、適切な対策を講じることで、情報漏洩や業務妨害といった重大なインシデントを未然に防ぐことが可能です。


通信の盗聴(パケットスニッフィング)

フリーWi-Fiの多くは暗号化が施されていない、またはセキュリティが甘い設定になっていることがあります。そのため、通信内容がそのままネットワーク上を流れており、第三者による盗聴(スニッフィング)が可能となります。たとえば、ログインIDやパスワード、メールの本文、業務ファイルのやり取りなどが傍受されると、企業情報の流出につながる恐れがあります。特にHTTPSでないサイトへアクセスする際には、このリスクが一層高まります。


なりすましアクセスポイント

悪意ある第三者が設置した偽のWi-Fiアクセスポイント(例:「Free_WiFi」「Cafe_WiFi」など)に、利用者が正規のものと誤認して接続してしまうケースがあります。これを「なりすましアクセスポイント」と呼びます。接続した端末は、ログイン情報や通信内容をすべて相手側に渡すことになり、社内システムへの不正侵入や情報漏洩のきっかけになります。


マルウェア感染

一見安全そうなフリーWi-Fiでも、接続しただけでマルウェア(悪意あるソフトウェア)が端末に送り込まれるケースがあります。たとえば、Wi-Fiに接続したとたんに、システムが自動的にバックグラウンドで不正なファイルをダウンロードさせられるといった手法です。これにより、端末の挙動が監視されたり、保存されたデータが抜き取られたりする危険があります。


中間者攻撃(MITM)

中間者攻撃(Man-In-The-Middle Attack)は、ユーザーと通信相手の間に第三者が介入し、通信内容を傍受または改ざんする手法です。たとえば、利用者が送信したログイン情報が第三者を経由して届けられることで、本人になりすまして社内システムに不正ログインされる可能性があります。この手法は非常に巧妙であり、ユーザーが気づかないうちに情報が抜き取られてしまうため、特に注意が必要です。


不正アクセス

フリーWi-Fi経由でインターネットに接続された端末が、同じネットワーク上の他端末からスキャンされ、脆弱性が突かれて不正にアクセスされることがあります。特に、社内システムや業務アプリにログイン状態である場合、そのセッションを乗っ取られ、機密情報が外部に流出する可能性も否定できません。ファイル共有機能が有効になっている場合、共有フォルダからの情報流出も懸念されます。



■フリーWi-Fiを絶対に使ってはいけない3つのケース

リスクを知っていても、従業員にはフリーWi-Fiを使いたくなるときもあるでしょう。フリーWi-Fiの利用には注意が必要ですが、特に以下のような状況では絶対に使用すべきではありません。これらのケースでは情報漏洩や業務妨害のリスクが極めて高く、企業の信頼や業績に深刻な影響を及ぼす可能性があります。


業務用システムへのログイン

フリーWi-Fi環境で社内の基幹システムやクラウドサービスにアクセスすることは極めて危険です。通信内容が暗号化されていなければ、ログイン情報や業務データが第三者に傍受されるリスクがあります。実際に、不正アクセスにより社内サーバーのデータが外部に流出した事例もあり、企業にとって致命的な損失につながりかねません。


クレジットカードやID・パスワードの入力

オンラインで個人情報を入力する行為は、フリーWi-Fi上では特に危険です。盗聴ソフトや画面キャプチャツールを仕込まれていた場合、入力情報がそのまま第三者に取得される可能性があります。特にHTTPSでない接続や、なりすましサイトにアクセスしてしまった場合、その被害は甚大です。


VPN未接続の状態での作業

VPNを使用しない状態でのインターネット利用は、フリーWi-Fiの中で最もリスクが高い行為の一つです。通信内容が暗号化されないため、第三者にリアルタイムで盗聴される危険性があり、ログイン情報やファイル内容がそのまま漏洩してしまう恐れがあります。VPNの未使用は、情報保護の観点からも企業責任が問われるポイントとなります。



■社内セキュリティは大丈夫?Wi-Fiにおけるチェックリスト

社内セキュリティは大丈夫?Wi-Fiにおけるチェックリスト

下記のチェックリストに一つでも当てはまらない場合、情報漏洩、マルウェア感染、不正アクセスといったリスクが高まり、企業の信頼や法的責任に直結する深刻な被害を招く恐れがあります。事前に確認し、社内セキュリティを見直しましょう。




■セキュリティ対策でフリーWi-Fiのリスクを完全防御!

企業が従業員のフリーWi-Fi利用に伴うリスクを最小限に抑えるには、以下の対策が有効です。


VPNの導入と利用徹底

VPN(Virtual Private Network)を導入・活用することで、通信内容を暗号化し、盗聴や中間者攻撃(MITM)から守ることができます。従業員がフリーWi-Fiを使用せざるを得ない状況でも、VPNがあれば企業データを比較的安全に送受信できる環境を確保できます。企業は社内規定でVPNの常時利用を義務化し、設定や接続状況を管理する体制を整えることが重要です。


二要素認証(2FA)の採用

二要素認証は、IDとパスワードに加えて、ワンタイムコードや生体認証などを使ってログインを行う仕組みです。万が一、IDとパスワードが漏洩したとしても、2FAが有効であれば第三者による不正ログインを防げます。クラウドサービスやVPN接続に対して、企業全体で2FAを導入することで、セキュリティを格段に強化できます。


HTTPS接続の徹底

インターネット接続時にアクセス先のURLが「https://」から始まっていることを確認する習慣を従業員に徹底させましょう。HTTPSはSSL/TLSによる暗号化通信であり、通信内容の盗聴や改ざんを防ぐ重要な仕組みです。HTTPのサイトは通信が暗号化されていないため、機密情報の入力は絶対に避けるべきです。


セキュリティソフトの導入

全業務端末にセキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)を導入し、常に最新の状態に保つことで、マルウェアの侵入や感染を防げます。フリーWi-Fiに接続した際の不正な通信やファイルのダウンロードも自動検知してブロックできるため、予防的な観点でも効果的です。


従業員教育の実施

技術的な対策とあわせて不可欠なのが「人への教育」です。セキュリティ意識が低い従業員がフリーWi-Fiの危険性を理解していないと、いかに仕組みが整っていても事故は防げません。実際の被害事例を交えた研修や、注意喚起の定期的な実施によって、全社的なリテラシーの向上を図ることが求められます。



■Wi-Fi接続のリスクを可視化する「Eye“247” Work Smart Cloud」

Eye“247” Work Smart Cloud』は、企業の情報セキュリティを守るための統合的なIT資産・労務管理ツールです。特にフリーWi-Fiのリスクに対しては、以下のような対策が可能です。


Wi-Fiログは事前に設定することで、セキュリティレベルの低い通信方式やホワイトリストに登録していないWi-Fiに接続されるとアラート通知が出るように管理が可能です。危険性のあるWi-Fi接続が検出された場合、管理者にアラートが通知されます。


『Eye“247” Work Smart Cloud』は、従業員が接続したネットワークをリアルタイムで記録・監視し、Wi-Fiの接続履歴をログとして残します。いつ、誰が、どこでWi-Fi接続を行ったかを証跡として残すことで、トラブル時の対応を迅速化します。これにより、従業員の行動を抑制するだけでなく、万が一の際にも迅速な対応と分析が可能となります。

また、Wi-Fi接続ログは期間やユーザー、アラート対象などで絞り込んで検索することができます。



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■まとめ:フリーWi-Fiのリスクへの対応が必須

フリーWi-Fiの利便性の裏には、重大な情報漏洩リスクが潜んでいます。企業がこれらのリスクに対応するには、技術的なセキュリティ対策に加え、従業員のリテラシー向上、そして統合管理ツールの導入が不可欠です。『Eye“247” Work Smart Cloud』のようなソリューションを活用し、情報資産と従業員を守る体制を整えましょう。

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