【初心者向け】MDM(モバイルデバイス管理)とは?今さら聞けない基本と導入のポイント
- FuvaBrain
- 11月4日
- 読了時間: 11分
更新日:2025年11月4日

近年、テレワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、企業が従業員に貸与するスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスの数は急増しています。それに伴い、情報漏洩や端末管理の課題は多くの企業にとって深刻な問題となっています。「MDM(モバイルデバイス管理)」は、こうしたリスクを最小限に抑え、安全で効率的な働き方を実現するための重要な仕組みです。
この記事では初心者の方にもわかりやすく、MDMの基本概念から主な機能、導入のメリット、選定ポイントまでを詳しく解説します。
目次
MDM(モバイルデバイス管理)とは何か?今さら聞けない基本を徹底解説!
「MDM」の定義と背景
なぜ今、MDMが注目されるのか?
紛失・盗難による情報漏洩リスク
端末管理の複雑化で運用工数が増大
MDMの主な機能とは?セキュリティと管理効率を両立する機能群
デバイスの一元管理・設定・ポリシー適用
紛失・盗難対策(リモートロック/リモートワイプ)
セキュリティポリシーの「強制適用と利用制限」
アプリケーションの一括管理・配信
経営層・管理職向け:情報漏洩リスクの大幅な低減
情シス向け:運用・管理工数の劇的な削減と効率化
働きやすさの向上:セキュアな環境で柔軟なモバイルワークを実現
MDMでは不十分と感じた方へ『Eye“247” Work Smart Cloud』のススメ
位置情報の取得・端末状況の可視化機能を搭載
MDM単体では実現しにくいセキュリティ×生産性の両立が可能
使いやすさと高いコストパフォーマンス
■ MDM(モバイルデバイス管理)とは何か?今さら聞けない基本を徹底解説!
「MDM」の定義と背景
MDM(Mobile Device Management/モバイルデバイス管理)とは、企業が社員に貸与しているスマートフォンやタブレット、ノートPCなどのモバイル端末を一元的に管理・運用する仕組みまたはサービスのことです。
具体的には、デバイスの登録・設定、セキュリティポリシーの適用、アプリケーション配信、紛失時のデータ削除などを遠隔で実行できます。近年、テレワークやBYOD(私物端末の業務利用)が普及し、社外での端末利用が増加したことで、MDMの重要性が急速に高まっています。
その結果、情報漏洩や不正アクセスのリスクが増加しており、企業にとってMDMの導入は欠かせないセキュリティ対策の一つとなっています。
なぜ今、MDMが注目されるのか?
MDMが注目される理由には、働き方改革やテレワークの普及、そしてサイバー攻撃の高度化による情報漏洩リスクの増大があります。従業員が社外で業務を行う機会が増えたことで、企業は端末の紛失や盗難、ウイルス感染などのリスクに直面しています。また、端末ごとに個別管理を行うと運用負担が増大し、ヒューマンエラーも発生しやすくなります。こうした課題に対応するためには、端末設定の自動化と一元管理を実現するMDMの導入が不可欠です。
テレワークやモバイルワークの普及により、社外からのアクセスが増加
情報漏洩やサイバー攻撃の巧妙化により、リスク増加
私物スマホの業務利用が増え、端末管理の複雑化と運用負担の増大
■ 企業がモバイルデバイス管理で直面する深刻な課題とリスク
紛失・盗難による情報漏洩リスク
モバイル端末は持ち運びが容易な反面、紛失・盗難のリスクが常にあります。もしパスコードやリモートロック機能が未設定のまま端末が第三者の手に渡れば、顧客情報や社内資料などの機密情報が漏洩する危険性があります。
特に経営層や管理職にとって、情報漏洩は企業存続に関わる重大な経営リスクであり、このリスクを放置することはできません。
端末管理の複雑化で運用工数が増大
従業員が利用する端末の種類やOSが多様化する中、個別に設定変更やアップデート、アプリ配信を行うのは非常に手間がかかります。端末の多様化(マルチOS、マルチデバイス)が進む中で、管理工数の増加は情シス担当者の残業増加や、本来注力すべきDX推進業務の遅延を招く深刻な課題です。
さらに、人手による管理では、管理ミスや作業漏れが発生しやすく、セキュリティリスクを高める要因にもなります。
■ MDMの主な機能とは?セキュリティと管理効率を両立する機能群

デバイスの一元管理・設定・ポリシー適用
MDMの最大の特徴は、複数のモバイルデバイスを一元的に管理・設定できる点です。管理者は管理コンソールから、端末の登録・設定・利用状況の把握、セキュリティポリシーの適用などを遠隔で実施できます。これにより、全社的な統一ルールの徹底や、端末ごとの設定ミス防止、運用効率の大幅な向上が可能です。
情シス担当者は端末1台ごとに手動で設定を行う手間がなくなり、より戦略的な業務に時間を割けるようになります。
資産情報の自動収集: 端末機種、OSバージョン、電話番号、アプリのインストール状況などを自動で把握します。
設定の強制適用: 全端末に対し、Wi-Fi設定、VPN設定、メール設定などをリモートで一括適用できます。
紛失・盗難対策(リモートロック/リモートワイプ)
MDMを導入することで、端末の紛失や盗難が発生しても、管理者は遠隔操作で端末をロックしたり、内部データを削除(リモートワイプ)したりできます。これにより、第三者による不正利用や情報漏洩を未然に防ぎ、被害を最小限に抑えることが可能です。
また、端末の位置情報を取得して追跡する機能もあり、迅速な対応が求められる現場で大きな安心感を提供します。
リモートロック: 遠隔操作で端末の画面をロックし、不正利用を阻止します。
リモートワイプ: 端末内のデータ(特に業務データ)を遠隔で完全に消去し、情報漏洩を未然に防ぎます。
位置情報:紛失端末の現在地を特定し、迅速な回収や対応をサポート。
セキュリティポリシーの「強制適用と利用制限」
MDMを利用することで、企業が定めたセキュリティポリシーを全端末に自動かつ強制的に適用できます。これにより、業務に不要なアプリや外部ストレージの利用を制限したり、特定のネットワーク接続を禁止するなど、情報漏洩リスクを効果的に抑制できます。また、OSやアプリのアップデート状況を一括で把握・管理できるため、脆弱性対策も可能です。結果として、従業員の端末利用を安全かつ統一的にコントロールでき、セキュリティレベルの底上げにつながります。
パスワードの強制設定: 「パスコードの桁数を8桁以上にする」「指紋認証/顔認証を必須にする」といったセキュリティ要件を強制できます。
機能制限: 業務に関係のないカメラ、スクリーンショット、テザリングなどの機能を禁止し、情報流出経路を遮断します。
Webフィルタリング: 業務上不適切なサイトへのアクセスを制限します。
アプリケーションの一括管理・配信
MDMを導入することで、業務に必要なアプリケーションの配布・更新・削除を遠隔で一括実行できます。管理者が承認したアプリのみを配信・利用できるように制御することで、不要・危険なアプリのインストールを防止します。さらに、アプリのバージョン管理やアップデートも遠隔で実施できるため、常に最新かつ安全な業務環境を維持できます。
従業員が手動でインストールする手間がなくなり、運用工数を削減するとともに業務効率とセキュリティの両立が可能になります。
業務アプリの一括配信・インストール
不要・危険なアプリの利用制限
アプリのバージョン管理・アップデート
■ MDM導入で企業が得られる具体的なメリット

経営層・管理職向け:情報漏洩リスクの大幅な低減
MDMを導入することで、企業の最重要課題である情報漏洩リスクを大幅に低減できます。万が一の紛失・盗難時にもリモートロックやワイプによってデータ流出を防ぎ、被害を最小限に抑えることが可能です。
また、セキュリティポリシーの徹底により内部不正やヒューマンエラーも抑制できます。セキュリティ意識の高い企業として、顧客や取引先からの信頼を獲得し、コンプライアンス体制を強化できることは、投資に見合う大きなメリットです。
情シス向け:運用・管理工数の劇的な削減と効率化
MDMの一元管理機能によって、端末ごとの個別対応が不要となり、運用・管理工数を大幅に削減できます。設定変更やアプリ配信、セキュリティポリシーの適用を一括で行えるため、ヒューマンエラーや対応漏れのリスクも低減します。また、管理画面からリアルタイムで端末の常態を把握できるため、トラブル発生時の迅速な対応が可能です。さらに、自動レポート機能を活用することで、監査や報告業務も効率的に行えます。
働きやすさの向上:セキュアな環境で柔軟なモバイルワークを実現
MDMの導入によって、従業員は会社が提供するセキュアな環境で、安心してモバイルデバイスを利用できるようになります。セキュリティが確保された状態で柔軟なモバイルワークを実現でき、働き方改革の推進にも大きく貢献します。さらに、端末のトラブル時も迅速なサポートを受けられるため、従業員のストレス軽減や生産性向上にもつながります。
■ MDMでは解決しきれない課題
MDMはモバイルデバイスの管理において非常に有効なツールですが、すべての課題を解決できるわけではありません。たとえば、端末の物理的な不正利用や、従業員による意図的な情報持ち出し、ネットワーク外での利用状況の詳細把握などはMDM単体では対応が難しい場合があります。
さらに、MDMは主に端末の設定や制御に焦点を当てているため、IT資産全体の管理や社内ソフトウェアのライセンス状況、脆弱性の可視化といった運用管理の最適化まではカバーしきれません。
そのため、多くの企業では「MDMを導入したが、現場の業務改善やセキュリティの抜け漏れが残っている」と感じるケースが増えています。こうしたギャップを解消するためには、業務・資産管理・セキュリティを統合的に可視化できる仕組みが求められます。
■ MDMでは不十分と感じた方へ『Eye“247” Work Smart Cloud』のススメ
『Eye“247” Work Smart Cloud』は、業務の可視化・IT資産管理・情報漏洩対策を統合的に提供するオールインワン型クラウドサービスです。MDMが「デバイスを守る」ツールであるのに対し、『Eye“247” Work Smart Cloud』は「人・業務・情報を包括的に守る」ソリューションとして機能します。さらに、MDMの一部機能に相当する位置情報の取得や端末状況の可視化機能を搭載しており、より広い範囲でセキュリティと業務効率の両立を支援します。
位置情報の取得・端末状況の可視化機能を搭載
『Eye“247” Work Smart Cloud』は、インターネット接続環境があれば、社内外で使用されるPCやモバイル端末の稼働状況や位置情報を可視化できます。約30分ごとに位置情報を自動送信し、万が一端末を紛失した場合でも、最終ログをもとに所在を追跡・特定することが可能です。
これにより、従業員がどこでどのような業務を行っているのかを把握し、労務管理や働き方の最適化に活かすことができます。また、異常な操作やアクセスを検知した場合にはアラートを発信できるため、ヒューマンエラーや内部不正の早期発見・未然防止にも有効です。
さらに、端末の稼働ログや利用傾向を分析することで、組織全体の生産性向上や働き方の最適化にも貢献します。端末管理・制御のMDMにはできない、業務全体を俯瞰してリスクを把握・改善へつなげられる点が大きな特徴です。
MDM単体では実現しにくいセキュリティ×生産性の両立が可能
『Eye“247” Work Smart Cloud』は、セキュリティ対策と生産性向上を両立できる統合型ソリューションです。MDMが端末の管理や制御に特化しているのに対し、本サービスは従業員の業務状況や稼働データを可視化し、セキュリティを維持しながら業務効率の最適化を実現します。
たとえば、PCの操作ログやアプリ使用状況、稼働時間などのデータを分析することで、業務のボトルネックや非効率な作業を特定し、改善につなげることが可能です。これにより、企業は安全性を確保しながら、柔軟で生産的な働き方を推進できます。
『Eye“247” Work Smart Cloud』は、セキュリティと生産性のバランスを両立したい企業に最適な次世代型ソリューションです。
使いやすさと高いコストパフォーマンス
『Eye“247” Work Smart Cloud』は、直感的な操作性と高いコストパフォーマンスも大きな魅力です。専門知識がなくても簡単に導入・運用できるため、ITリテラシーに自信がない企業でも安心して利用できます。導入から定着までの負担が少なく、IT部門だけでなく現場部門でも使いやすいUIを備えています。
また、クラウド型サービスの特性を活かし、初期投資を抑えながら必要な機能を効率的に提供します。
必要な機能を厳選して提供しているため、中小企業から大企業まで、最適なコストパフォーマンスを実現します。
■ まとめ:セキュアでスマートな働き方の実現へ
モバイルデバイスの安全な活用は、現代企業の必須条件です。MDMを導入することで、情報漏洩を防ぎつつ、生産性と柔軟性を両立した働き方を実現できます。
『Eye“247” Work Smart Cloud』のような統合管理ツールも併用すれば、MDMにとどまらず、IT資産管理や労務改善までを一元化できます。
自社に最適な方法を選択し、真のDXを実現しましょう。
この記事のポイント
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