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ログ管理・ログ監視を社内でどう説明する?信頼を築く4つのポイント

  • FuvaBrain
  • 5 日前
  • 読了時間: 11分

更新日:2025年10月17日

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テレワークやクラウド活用が進む今、社員の業務状況やセキュリティリスクを正確に把握するために「ログ管理・ログ監視」ツールの重要性が高まっています。一方で、これらのシステムを導入する際は、従業員から「監視されている」と誤解されやすく、社内の協力体制を築く上で大きな課題となることがあります。


この記事では、社内理解を得ながらスムーズに導入を進めるための説明戦略と従業員の信頼を築くためのポイントを具体的に解説します。

目次


■ 「ログ管理・ログ監視」の基本と目的


ログとは何か?システム導入での変化

「ログ(log)」とは、コンピューターやサーバー、ネットワーク機器等の、システム上で発生するあらゆる操作や通信の履歴情報を指します。具体的には、「誰が・いつ・どの端末で・何をしたか」といった行動記録がログとして蓄積され、業務の実態やセキュリティ上の動きを可視化できます。


以前は、システム障害やトラブル発生時の原因追跡を目的としてログを保存するケースが主流でした。しかし近年では、労務管理・情報漏洩防止・業務効率化など、経営・人事・セキュリティのあらゆる領域でログの活用が進んでいます。つまり、ログ管理やログ監視の目的は「社員を監視するため」ではなく、「組織全体の信頼を守る仕組みづくり」へと進化しているのです。ログの取得・分析は今や、企業運営を支える基盤の一つとなっています。


なぜ今「ログ管理・ログ監視」が注目されるのか

働き方の多様化とテレワークの定着により、社員の業務状況を直接把握することが難しくなりました。そこで、業務の「見える化」を実現するためにログ管理・ログ監視が注目されています。また、内部不正や情報漏洩、過重労働といったリスクへの対策としても不可欠です。



■ ログ管理システムの導入を従業員に説明すべきか?

ログ管理システムの導入を従業員に説明すべきか? メリット・デメリット

結論から言えば、ログ管理システムを社内に導入する際は、必ず従業員への丁寧な説明を行うべきです。これにより、導入後のトラブルを未然に防ぐことができ、導入におけるメリットも感じやすくなるでしょう。


社内説明を怠ると発生する3つのデメリット

  1. 「監視されている」と感じ不信感を抱く


ログ管理・ログ監視システムの導入に対する説明がなかった場合、「会社が勝手にPCを監視している」と従業員は感じることがあります。その結果、企業と従業員の間に不信感が生じ、心理的なストレスやモチベーションの低下、生産性の悪化につながるおそれがあります。


  1. 法的責任が生じるおそれがある


無断でログを取得・保存する行為は、不正アクセス禁止法などに抵触するおそれがあります。また、ログには個人を特定できる情報が含まれることが多く、個人情報保護法に違反するリスクもあります。さらに、プライバシー権侵害として損害賠償請求に発展するケースもあるため、法令遵守の観点からも事前説明が重要です。


  1. セキュリティリスクが増大する


ログ管理やログ監視における協力体制が取られないと、監視を避けるための不適切な行動をとりやすくなります。たとえば、業務中にプライベートなPCを使用したり、無断でデータを持ち出したりしてしまうことが起こる等があげられます。これにより、社内の情報統制が難しくなり、結果的にセキュリティレベルが低下してしまう可能性があります。



導入告知をすることで得られる3つのメリット

  1. 一人ひとりが業務改善を意識するように


導入を社内に告知することで、「何かあった際は後から調べることができる」という意識を従業員が持ち、日々の業務に対して適度な緊張感を保ちながら取り組むようになります。これにより、サボりの抑止や作業の質向上が期待できます。

さらに、ログで可視化されたデータを共有することで、各社員が自身の業務状況を客観的に把握し、自然と業務改善を意識するようになります。管理者がログ分析結果をフィードバックすることで、チーム全体で課題を共有し、改善に向けた議論を深めることが出来ます。



  1. セキュリティ意識の向上


ログが記録されていると従業員が認識することで、従業員一人ひとりが不正操作や情報漏洩に対する意識が高まり、自然とセキュリティルールを遵守する姿勢が定着します。これにより、内部不正や誤操作などのヒューマンエラーを未然に防ぐことができます。


  1. 透明性確保における信頼感と安心感


従業員がPCの乗っ取りやアカウントの悪用などの不正行為の被害に遭った際に、ログを証拠として潔白を証明したり、原因究明を助けたりする役割を果たします。これにより、万が一の時は「ログが自分を守る」という意識が社内に定着し、信頼感と安心感につながります。



■ 従業員の反発を生まないための失敗しない4つの説明ポイント

従業員の反発を生まないための失敗しない4つの説明ポイント

ログ管理システムを導入する際、最も多い社内トラブルが「監視されているようで不快」という従業員の心理的反発です。しかし実際は伝え方を工夫するだけで、不安は信頼に変わり、導入をスムーズに進めることが可能です。以下では、効果の高い「4つの説明ポイント」を紹介します。


ポイント1:導入の目的を明確に伝える

導入の目的を明確に伝えることで、従業員はその必要性を理解しやすくなります。たとえば、「情報漏洩防止」「業務改善」「健康経営支援」など、具体的な利点を示すことで従業員の納得感が高まります。「何のためにログ監視を行うのか」を、企業と従業員の双方にとってのメリットとして伝えるのが大切です。


ポイント2:プライバシーへの配慮とルール作り

ログ管理では、従業員のプライバシーに十分に配慮することが重要です。特に、ログ取得範囲を曖昧にすると、「どこまで見られているのか?」という不安を生みます。そのため、どのような情報が収集され、どのように利用されるのかを明確にし、ルールを設けることが重要です。たとえば「業務時間中のみ」「業務端末のみ」など取得範囲を限定し、閲覧権限の明確化や閲覧権限を制限することで従業員の安心感を高められます。また、収集データの利用目的を明文化し、社内ルールとして共有することで信頼性の高いログ管理体制を構築できます。企業によっては事前に就業規則にログを取得している旨を記載するケースもあります。


ポイント3:具体的な利用ログの例示

「印刷」「USB利用」「Webアクセス」など、どのようなログを取得し、どのような場面で活用するのかを具体的に示すことで透明性が生まれます。たとえば「PC操作ログ」を使用して、従来の評価で見えなかったプロセスの部分をデータとして可視化し、他の評価と合わせて公平な評価につながることなど、具体的に身近なこととして伝えます。視覚的な表やサンプルを用いて社内共有すれば、誤解を防ぎ、信頼関係を強化できます。


ポイント4:運用負荷とコスト削減効果の提示

導入のメリットは、セキュリティや法令遵守だけにとどまりません。運用負荷の軽減やコスト削減の効果といった経営層や管理職が納得できる視点も提示することで、全社的な理解を得やすくなります。導入によってどのように業務が効率化されるのか、具体的な数値や事例を示すことで、導入への前向きな姿勢を促すことができます。



■ 社員・上層部への説明で使える!キーワード・テンプレ集


ログ管理・ログ監視システムの導入は、「どう伝えるか」で印象が大きく変わります。同じ内容でも、言葉選びを間違えると「監視されている」と感じられ、反発を招くことも。ここでは、社員・上層部それぞれに対して効果的な伝え方のキーワードとテンプレートを紹介します。


押さえるべき伝える軸とキーワード

「監視される」印象を減らすには、軸を押さえ、キーワードをちりばめながら意図が伝わるように説明することが大切です。

意図

キーワード例

目的を明確にする

“監視”ではなく“保護・改善”のためであることを伝える

安全性 / 公平性 / 信頼 / 見える化 / 健康経営

対象を限定する

「業務中のみ」「権限者のみ閲覧」など安心感を与える

範囲限定 / プライバシー配慮 / 承認制 / 社内ルール

メリットを共有する

従業員・管理職・企業の全員にとっての利点を提示

効率化 / 公平評価 / 情報漏洩防止 / 業務改善


テンプレート例

以下のテンプレートを使用する際は、自社の運用ルールやセキュリティポリシー等に沿って一部をカスタマイズすると効果的です。

用途

使用例文

社内告知メール

当社では、業務データの適正管理と情報セキュリティ向上のため、ログ管理システムを導入します。本システムは社員の監視を目的とするものではなく、安心して働ける環境を維持するための仕組みです。

社内ポータル掲載文

ログ監視は、内部不正や情報漏洩を未然に防ぐ“安全のための仕組み”です。取得データは限定的に扱い、社員のプライバシーを尊重します。

朝礼・説明会スクリプト

ログ管理は“信頼を守るデータ記録”。見張るためではなく、全員が安心して働ける職場を作るための仕組みです。

稟議書の一文

ログ監視の目的は業務の透明性向上とリスク低減。社員・企業双方の信頼基盤として導入を推進します。



■ クラウドログ管理ツール『Eye“247” Work Smart Cloud』が選ばれる理由


多くの企業でログ管理の導入が進む中、クラウド型のログ管理ツール『Eye“247” Work Smart Cloud』が選ばれる理由はその導入のしやすさと機能性にあります。以下で詳しく説明していきます。


社員一人ひとりの働き方を可視化するオールインワンツール

Eye“247” Work Smart Cloud』は、「いつ・だれが・どこで・なにをしていたか」を正確に記録し、社員一人ひとりの業務実態をリアルタイムで可視化するオールインワンツールです。取得されたログ情報は、健康経営の推進、業務効率化、不正行為の防止や抑止など、多面的な効果をもたらします。さらに、IT資産管理から情報漏洩対策、セキュリティ強化まで幅広く対応できるため、これ1つで企業成長と働き方改革を力強く支援します。


情報セキュリティ会社フーバーブレインが手掛ける製品

Eye“247” Work Smart Cloud』は、情報セキュリティ製品を手掛ける株式会社フーバーブレインが開発・提供する製品です。その技術力と実績を基盤に設計された本ツールは、単なるログ管理システムではなく、「業務改善」「生産性向上」「セキュリティ強化」を同時に実現することを目的としています。国内企業の運用環境や法令要件を十分に考慮しており、安心して導入できる点も大きな特徴です。



サイレントインストールが可能

基本的には、ログ取得に関して社内への説明を行い、透明性を確保することが重要です。しかし、業務特性や組織の事情によっては、従業員への個別対応を行わずにシステムを導入したい場合もあります。

そのようなニーズに応えるのが『Eye“247” Work Smart Cloud』です。本製品は、IT担当者が全社員の端末に一括でシステムを導入できる「サイレントインストール」に対応しています。これにより、個々のユーザー操作を必要とせず、業務の妨げにならないスムーズな導入が可能です。



お客様事例集・早わかりガイド


■まとめ:失敗しない説明でログ管理のスムーズな導入実現へ


ログ管理やログ監視の重要性を理解し、社内に効果的に説明することは、企業のセキュリティや業務効率を向上させるために不可欠です。導入の目的を明確にし、プライバシーへの配慮を忘れず、具体的な例を示すことで、従業員の理解と協力を得ることができます。

社内の不信感を取り除き、全社一丸となってセキュリティ意識を高めることが、企業の持続的な成長を支える基盤となります。社内説明におけるポイントを押さえ、スムーズなログ管理ツールの導入を実現しましょう。

この記事のポイント

  • ログ管理・ログ監視は「監視」ではなく、組織の信頼を守る仕組みづくりである

  • 社内説明を丁寧に行うことで従業員の理解と協力を得られる

  • 導入時はプライバシー配慮・ルール明確化が重要なポイントとなる

  • 『Eye“247” Work Smart Cloud』はオールインワンツールであり、業務の可視化を実現する

  • 信頼形成とセキュリティ意識の向上が企業成長の鍵になる


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