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副業が招く情報漏洩リスク。企業のための現実的な防御策3選!

  • FuvaBrain
  • 6 日前
  • 読了時間: 11分

更新日:2025年11月25日

副業が招く情報漏洩リスク。企業のための現実的な防御策3選!

近年、働き方改革や多様なキャリア形成の推進により、副業を認める企業が増加しています。一方で、その裏側では企業が直面する「情報漏洩リスク」が急速に高まっています。

特に、テレワークやクラウドツールの普及により、企業の情報資産はより多様な環境で扱われるようになり、従来のオフィス内を前提としたセキュリティ対策だけでは十分に対応できない場面が増えています。


この記事は、副業が一般化する現代において、従業員の副業がもたらす情報漏洩リスクと、その現実的な防御策について詳しく解説します。

目次

■ 副業の普及と高まる情報漏洩リスク


副業が増加する社会背景と人材流動化

副業が広がる背景には、働き方改革や終身雇用制度の見直し、そして人材の流動化があげられます。企業は従業員の多様なキャリア形成を支援する一方で、従業員自身も複数の職場でスキルや経験を積むことが一般的になりました。

この流れは企業にとって新たな成長機会となる一方で、企業の管理体制の外側で情報が扱われる機会が増えることを意味します。情報資産がオフィスの中だけでなく、従業員の自宅や副業先など多様な環境へと拡散することで、セキュリティリスクは飛躍的に高まっています。


“悪意”より“無意識”が危険:情報持ち出しの実態

情報漏洩というと悪意ある内部犯行をイメージしがちですが、実際には“無意識の行動”による持ち出しが多くを占めています。たとえば、「会社のPCで副業の資料をうっかり作成してしまった」「自宅PCで作業するために、機密情報を個人クラウドストレージにアップロードした」など、意図せぬ行動で漏洩が発生するケースが多く見られます。副業の作業効率を優先するあまり、結果的に社内のセキュリティルールを逸脱してしまうことが、情報漏洩の最大の入り口となります。



競業リスク:意図せず機密が共有されるシナリオ

副業先が競合他社や同業種の場合、従業員が意図せず機密情報を共有してしまうリスクが高まります。たとえば、前職や本業で得たノウハウや顧客リスト、業務フローなどを副業先で活用する行為は、本人に悪意がなくても不正競争防止法違反や契約違反に該当する可能性があります。

特に、高度な専門知識や技術を持つ人材の副業では、この競業による情報流出リスクは経営層にとって無視できない課題となります。


私物デバイス・クラウド利用が増やす潜在的リスク

テレワークと副業の普及により、従業員が業務に私物デバイス(PC、スマートフォン)や個人契約のクラウドサービス(Google Drive, Dropboxなど)を利用するシャドーITが常態化しています。

シャドーITは、企業のセキュリティ部門(情シス)の管理・監視が一切及ばない領域であるため、ウイルス感染やデバイスの紛失・盗難が発生した場合、情報漏洩を即座に引き起こす深刻な潜在的リスクをはらんでいます。

企業は、私物デバイスやクラウド利用に対する明確なガイドラインと技術的な制御策を講じる必要があります。




■ 副業による情報漏洩の原因は?


企業秘密の認識不足やセキュリティリテラシーの欠如

多くの従業員は、自身が日常的に扱う情報が「企業秘密」に該当するという意識が薄く、どの情報が機密にあたるかを正しく理解できていない場合があります。その結果、「この程度のデータなら問題ないだろう」と安易に判断し、データを私物デバイスに移動させてしまうなど、意図せぬ情報漏洩につながる行動が発生します。

つまり、どれほど強固なシステムを導入しても、従業員の意識が追いついていなければ人為的なミスや無意識の持ち出しは防げません。企業は、情報の重要性と取り扱いルールを継続的に教育し、従業員一人ひとりのセキュリティリテラシーを高めることが不可欠です。


会社の管理外にある私物デバイス利用(シャドーIT)の危険性

許可されていないデバイスやツールを業務に使用する「シャドーIT」は、企業のセキュリティ対策が及ばない領域です。このような環境では、ウイルス感染や不正アクセス、意図せぬデータの持ち出しが容易に発生します。

特に副業を行う従業員は、複数の職場で同じデバイスを利用するケースも多く、情報の混在や誤送信のリスクが高まります。企業は、シャドーITの実態を把握し、利用を制限または管理する仕組みを導入する必要があります。


不適切な情報管理体制が招くセキュリティリスク

情報管理体制が不十分な企業では、情報漏洩リスクが一段と高まります。

たとえば、退職者アカウントのアクセス権限が長期間放置されたり、部署異動後も不要な機密情報へのアクセス権が残されていたりするケースです。これらは、本来アクセスすべきでない従業員にも情報が閲覧できる状態を生み、リスクを拡大させます。

さらに、副業先でも同様に管理体制が甘い場合、情報が複数の組織間で無防備に流通することになります。このような状況では、情報漏洩が発生した際の責任の所在も不明確になり、企業の信頼失墜や法的トラブルにつながる恐れがあります。



■ 情報漏洩を防ぐための現実的な防御策3選


情報漏洩リスクはゼロにできませんが、現実的に最小化することは可能です。ここでは、人事・労務、情シス、経営層が協調して取り組むべき3つの防御策を提示します。


副業に関するルール整備と社内規程の見直し

重要なのは、副業に関する明確なルールを整備し、就業規則や社内規程を見直すことです。副業を許可する企業は、まず社内規程において情報セキュリティに関する項目を明確化し、従業員との間で秘密保持誓約書を締結する必要があります。


  1. 副業規定の明確化: 会社の施設、物品、情報等を無断で副業に使用しないこと・副業先の確認(同業他社か否か)・副業の許可申請フロー

  2. 罰則規定の強化: 情報漏洩が発生した場合の懲戒処分や損害賠償請求の可能性を具体的に定め、抑止力とする。

  3. 定期的な再同意: 入社時だけでなく、副業開始時や規定変更時に誓約書への再同意を求め、意識付けを継続する。


従業員へのセキュリティ教育と意識づけ

情報漏洩リスクを根本から減らすためには、従業員一人ひとりへの継続的なセキュリティ教育が不可欠です。ルールを整備するだけでは不十分であり、「どの情報が企業秘密にあたるのか」「どのような行動がリスクとなるのか」を具体的に理解してもらうことが重要です。特に副業時代においては、業務内外の情報の線引きを適切に認識させる取り組みが欠かせません。


  • 副業開始時の義務付け: 副業開始前に、情報漏洩リスクに特化したeラーニングや研修を受講することを必須とする。

  • 実例ベースの学習: 実際にあった情報漏洩事例(同業他社の事例など)を用いて、自分事としてリスクを捉えられるよう促す。

  • 経営層の関与: 経営層が率先してセキュリティの重要性を発信することで、全社的な意識レベルを引き上げる。


ログ取得・アクセス管理・持ち出し制御の徹底

技術的な対策として、アクセスログの取得やファイル持ち出しの制御は必須です。誰が、いつ、どの情報にアクセスしたかを詳細に記録し、不審な動きがあれば即座に検知できる体制を整えましょう。また、USBメモリや外部ストレージへの書き出し制限、クラウドサービスの利用制限など、物理的・論理的な持ち出し対策も重要です。

こうした複数の対策を組み合わせることで、万が一情報漏洩が発生した場合でも、迅速な原因究明と被害拡大の防止が可能となります。

対策

効果

アクセスログ取得

不正行為の早期発見

持ち出し制御

情報流出の抑止


■ 情報漏洩リスクを最小化する「次世代のセキュリティ対策」


次世代セキュリティ要件を満たし、副業による情報漏洩リスクを根本から解決するのが、『Eye“247” Work Smart Cloudです。本サービスは、PC操作ログ取得、デバイス制御、ファイル操作履歴の可視化、勤怠状況把握までを一元管理できるクラウド型ソリューションです。

複雑なインフラ構築や専用サーバーは不要で、導入後すぐに運用を開始できます。副業・テレワーク環境で増加する“見えない操作”を可視化し、情報持ち出しの抑止と不正行動の早期発見を実現します。


勤怠乖離チェックで副業を発見

勤怠乖離チェックで副業を発見:勤怠乖離チェックの実際の画面

副業を許可制にしていても、申告せずに副業を行う隠れ副業が存在するケースは珍しくありません。こうした未申告の副業は、企業の目が届かない環境で情報が扱われることになり、セキュリティリスクを高めます。また、長時間労働や過重労働が続くと、従業員のパフォーマンス低下やヒューマンエラーが発生しやすくなり、結果として情報漏洩に直結するリスクもあります。

Eye“247” Work Smart Cloud』は、PCの稼働ログや操作状況を詳細に記録し、従業員の申告上の勤怠時間と実際のPC稼働時間の乖離を自動でチェックします。

これにより、申告されていない副業の兆候やサービス残業による過度な労働状態を早期に把握でき、情報セキュリティと労務リスクの両面から企業を守ることが可能です。



PCログ取得で不正行為の早期発見

『Eye“247” Work Smart Cloud』は、ファイル操作・アプリ利用・Webアクセスなどの端末操作を自動に記録し、不審行動の早期発見と証跡管理を一元化します。

これにより、業務時間中に本業と無関係な作業を行っている場合や、副業に関連した操作が行われている場合などを確実に把握できます。また、副業のための情報持ち出しや不正コピー、業務外システムへのアクセスなど“見えない操作”を可視化し、内部不正や情報漏洩の芽を事前に摘むことが可能です。

さらに、操作が記録される環境を提示することで従業員の抑止効果を高められるほか、万が一の際には法的証拠としても活用できるため、企業のリスクマネジメントに大きく貢献します。



デバイス制御により情報漏洩を抑止

情報漏洩の最も直接的な経路は、USBメモリなどの外部メディアへのコピーや、個人契約のクラウドサービスへのアップロードです。企業の管理外にある私物デバイス(シャドーIT)が関与した場合、情報流出が発生すると制御不能となり、甚大なリスクを招く恐れがあります。

Eye“247” Work Smart Cloud』では、USBデバイスの制御により、機密データの持ち出しを防ぎます。きめ細かなポリシー設定が可能で、従業員の「無意識」なミスや「悪意」ある行動による情報漏洩を強力に抑止し、データ流出を未然に防ぎます。

さらに、印刷履歴の可視化もできるため、紙媒体やクラウドサービス経由の情報漏洩対策にも対応。副業を許可する企業においても、安全かつ統制された情報管理環境を実現し、機密情報を強固に保護します。




お客様導入事例・早わかりガイドブック


■まとめ:副業時代における“情報漏洩ゼロ”を目指すために


副業が一般化した現代において、企業は従業員の多様な働き方を尊重しながらも、情報漏洩リスクを確実に抑える責任があります。

そのためには、制度・教育・技術の3つを組み合わせ、持続的に運用できる次世代型のセキュリティ体制を構築することが欠かせません。特に、『Eye“247” Work Smart Cloudのようなクラウド型セキュリティツールを活用することで、効率的かつ実効性の高い情報管理と漏洩防止を実現できます。

“情報漏洩ゼロ”を目指し、今こそ自社の体制を見直し、現実的かつ実効性のある対策を講じましょう。

この記事のポイント

  • 副業の普及により、企業外での情報取り扱いが増加し、情報漏洩リスクが拡大している

  • 無意識な情報持ち出しやシャドーITが、最も多いリスク要因となっている

  • 副業規程整備・教育・技術対策(ログ/アクセス/デバイス制御)が必須

  • Eye“247” Work Smart Cloudにより、勤怠とPC操作の乖離検知や不審操作の可視化が可能

  • クラウド型管理で副業・テレワーク環境でも、情報漏洩リスクを現実的に最小化できる


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